PLANT QUARA 植物検疫 ~お米編~

以下は私個人が実際に経験した、お米の“植物検疫”に関する考察です。万人のケースが同じであると保証するものではありませんが、“検疫”が大事(おおごと)であるかのようなイメージが根付いている現在、海外米の個人輸入を検討されている方々にとって、大いに参考として頂ける内容であると考えています。殊お米に関しては、“植物検疫”というものは畏れるに足らず、非常に簡単なものであったというのが個人的な見解です。

まずはじめに“植物検疫”とは、海外出発国(今回のケースではフィリピン)からの出国の際ではなく、日本国内に入国する際に、日本の法律で輸入の禁止・規制対象として登録されている植物を持ち込む場合が該当します。

通常通りの入国検査を受けて、必要に応じてターンテーブルで荷物をピックアップ後に、同一フロアーにある植物検疫所に移動します。そのまま「植物検疫所はどこにありますか?」と近くにいる関係者にお尋ね下さい。

植物検疫所の受付は非常に狭いもので、スタッフの方がお二人待機していらっしゃいました。税関は午後便で到着した旅客の列で相当に混雑しているものの、植物検疫所には私の前にも後にも誰もいらっしゃらないような具合でした。(出国前に税関で確認した限りでは、空いている時でも20~30分はかかるという話しでした。)

「お米を持っています。」と自ら申告して、カバンからお米を全部取り出して並べました。カバンの中に他に何かないかは聞かれましたが、「ない」と答えると、それ以上調べはしませんでした。

検査手順そのものですが、虫眼鏡か顕微鏡のようなもので確認するような大変事細かいレベルのものだと想像していましたが、あくまでパッケージ袋の外側から目視するだけの、何とも気が抜けてしまうようなものでした。何を確認しているのかと問い質すと、土や稲藁が付着・混入していないかを確認しているということ。土は当然規制の対象となりそうですが、何故稲藁が?と問うと、そう定められていて、リーフレットにはきちんと記載されているのです。なお虫の付着を確認しているかどうかは質問し忘れてしまいました。但し虫は米の内部に巣食うだろうし、冷静に考えれば実質的には殆ど意味がないのかもしれないですね。

検査で問題ないと判断されれば、日時入りの丸状のスタンプを黒インキで押印して、その上から太幅のセロテープを貼るという具合です。このセロテープには緑色で「PLANT QUARA 植物検疫」と印字されています。
IMG_3271

最後に秤でお米の重量を計測されます。今回重量、及び累積重量を関連書類へ記入します。今回は初めての輸入だったので同量を記入するだけだったのですが、次回以降は以前の記録を調べて合算するのだと推察されます。

*書類「米穀の輸入に関する届出書 (個人用として輸入する場合)」
個人情報等は非表示に編集しています。
WS003842

ここまで実質10分以下。体感的には5分もかかっていないような感じでした。

植物検疫を終えると、通常通りに税関の列へ並びます。申告時に申告書類とかの書類を提出して、お米を持っている旨を申告。審査官がお米やカバンの中身を再度検めるようなことはありませんでした。書類2部を渡すと割印を押印して1部を返してくれる。それで終わりです。

「100kgを超えた分は、ここで代金を払うのですか?」という質問には、「お金の方は農水省さんの方に聞いて下さい。」ってそれじゃぁたらい回し。何故なら植物検疫の方も、「代金のことは、僕らは良く分からないのですよ」という具合だから。

こうして成田空港で一銭も払うことなく、何ら咎められることなく(何も悪いことはしていないので、まぁ当然ですが)、放射能に汚れていないフィリピンのお米を個人輸入、持ち込みすることが出来たのです。※成田空港からの帰り道で被爆させているんじゃんか、という突っ込みはご勘弁願います;)

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成田空港の出国検査場に併設された税関で実際に確認した内容です。:
お米の個人輸入は100kgまでは免税とされている。これは実際に当人が持ち帰る場合だけでなく、別途輸送する場合も等しく適用され、その場合は他で代行処理する。個人の輸入記録がシステムに登録されているため、合計量をきちんと把握している。なおこの場合の1年とは、あくまで初回輸入時から起算しての1年間であり、年度には関係ない。またあくまで通算で足し込んでの100kgであり、それまでは何回に分割しても同じことである。

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さて今回持ち帰ったお米の総量は8.5kg、計6種類です。それぞれに関しての詳細情報を述べます。食味や炊き方に関しては、後日アップデートする予定です。

#1. Mt. Fuji Japanese Rice KOSHIHIKARI
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Mt. Fuji Since 1980
新米 Newly Harvested
こしひかり
100% Pure Japanese Rice KOSHIHIKARI variety
http://www.mtfujirice.com/
※フジマートで2kg袋を購入。 その他、5kg、10kg袋あり。SMをはじめとした小売スーパーで普通に販売している。
※ビサヤ地方のネグロス島で年二毛作で周年栽培しているそうです。上記ホームページからは施設が日本と同様に近代化している模様が見て取れます。

#2. 赤米 Red healthy organic
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Milagrosa
100percent Filiphno homegrown rice
PRICE 85.50 / KG
3.0KG
※SM MAKATI で購入。
※こちらは量り売り。売り場で一番高いお米でした。手にとっても、ゴミ等の混じりものなし、屑米も少なく、素人的にも非常に良質のお米であると見て取れました。
[試食] 済み。

#3. 茶米 Brown organic healthy diet rice
IMG_3267
Milagrosa
100percent Filiphno homegrown rice
PRICE 56.50 / KG
1.0KG
※SM MAKATI で購入。
※こちらは量り売り。売り場で二番目に高いお米でした。手にとっても、ゴミ等の混じりものなし、屑米も少なく、素人的にも非常に良質のお米であると見て取れました。
[試食] 済み。

#4. 黒米 Black RICE
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organically grown / NO chemical fertilizers & pesticides used!
Organically grown Rice!
PRODUCE OF THE PHILIPPINES
CONTENTS : Unpolished, Premium Black Rice
JORDAN FARMS / NATURAL FOODS
NET WT. 800g
*makes 12 serving
http://www.sunnywoodrice.com/j-3.html
※SM MAKATI で購入。

#5. 茶米 Brown RICE
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ORGANICALLY GROWN / UNPOLISHED WHOLE GRAIN
UNPOLISHED ORGANICALLY GROW WHOLE GRAIN
JORDAN FARMS / NATURAL FOODS
NET WT. 800g
http://www.sunnywoodrice.com/j-2.html
※SM MAKATI で購入。

#6. Red Rice
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organically grown / NO chemical fertilizers & pesticides used!
JORDAN FARMS / NATURAL FOODS
NET WT. 800g
http://www.sunnywoodrice.com/j-1.html
SM MAKATI で購入。

1のコシヒカリを除いて、2から6までのいずれもオーガニック栽培をされているということです。嬉しいですよね!安心ですよね!

とはいえ、私は極端な健康志向主義者でも、オーガニックそのものを全面信奉している信者でも決してありません。
またこれは一般的なリテラシーの話しとなりますが、当該農場・農法が無農薬で有機栽培をしていても、風上に農薬を使っている農家があれば、それは飾り物の表現に過ぎない自称であり、残留農薬検査まで一貫して実施することで、保証されるものではないかと思います。このような諸々の可能性を疑っている訳では決してありませんが、今回はあくまで個人消費目的であるので、万が一にも甘んじるつもりです。何故なら残留農薬検査は非常にバカ高いからです。

東南アジアの方が倫理観が低く、教育も余り受けていないので、農薬をガンガンに使っているだろうと仮に考えてしまうのであればそれはちょっとした驕りでしょう。日本の農家であれば無茶はしないだろう、という安全神話、日本神話を信じる程、私はリテラシーが低い人間ではありません。 (上から目線のようで恐縮ですが、ご容赦下さい。)

次回は続編として、上記の食味や、個人輸入(船便編)を纏める予定です。

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~ by kamakura : 2011/09/28.

コメント / トラックバック1件 to “PLANT QUARA 植物検疫 ~お米編~”

  1. 海外からお米を日本に発送する際の手続きについて調べていた所に、こちらのサイトに辿り着きました。
    植物検疫所等のサイトに掲載されている説明では、いまいち流れや手続きがよく分からなかったので、非常に参考になりました。
    次回の船便編も楽しみにしています。

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